宝塚温泉まつりとは

次世代を担う子どもたちに温泉や炭酸の歴史を

「地域遺産」として伝える

宝塚温泉まつりは、市民有志が発起人となり、地元の自治会、ホテル若水ナチュールスパ宝塚はじめとする旅館組合などにご支援いただき、実行委員会をたちあげ、宝塚温泉が開湯した5月5日に「温泉まつり」を復活させようと企画されたものです。

温泉、炭酸、武庫川、里山の“自然の恵み”に感謝し、その一番の目的は、次世代を担う子どもたちに、温泉や炭酸の歴史を今も生きる「地域(文化)遺産」として継承・発展のバトンを託すことです。


まつり立ちあげの経緯

 1995年阪神淡路大震災を契機に旧温泉街では旅館の廃業が続きマンション街に変貌しました。古くからの住民には、右岸の昭和の風情ある街並みは記憶として残っており、その記録として、地元自治会が「旧温泉街の賑わい写真展」を開催、写真集を出しました。


その写真集をたよりに地元のまちづくり協議会では、「地域の魅力を再発見!」する“まち歩き”を継続して 

きました。地域住民と宝塚第一小学校の児童たちと  旧温泉街、紅葉谷の温泉の源泉地、ウイルキンソン炭酸の工場跡地などを探訪することで、温泉と炭酸の“まちの履歴”を体験的に学ぶ事ができます。宝塚公会堂には子ども御輿が保存されており、温泉祭りが毎年あった事、宝塚音頭という伝統文化の指導者も見つかりました。


JR福知山線の事故を契機に市民有志が武庫川河川敷で「灯篭流し」を始めました。命のメッセージを浮かべた夏の風物詩は10年続きました。武庫川の中州では夏と冬に「生」の石積みが続けられています。写真集、灯篭流し、石積み。市民が自発的に企画運営をしてきました。


2020年パンデミックに世界は見まわれ、都市封鎖、緊急事態宣言という言葉が飛び交い、死者・感染者数をメディアは伝えています。いつ誰がどこで感染し、命を落とすリスクのある毎日を生きています。毎年のようにおこる自然災害も人間の営みに対しての地球からの警告かもしれません。


武庫川の橋からのふるさとの景観、温泉、炭酸など自然に恵まれた暮らしに改めて感謝し、持続的なまちづくりを!次世代へ希望をつなぐために、市民発で宝塚温泉まつりを2021年に復活させ、皆さんと一緒に育てていきたいと思います。ご支援よろしくお願いします。

宝塚は温泉が有名な観光地です。宝塚歌劇とは、もともとは温泉を盛り上げるために阪急電車が始めたものでした。

今でも、ホテル若水の横や、もみじ谷には、温泉の源泉があり、ぷくぷくと炭酸が湧いています。

室町時代の逸話には、この宝塚の源泉で傷が治癒したとあり、古くから宝塚は湯治場として栄えていたことがわかります。