第1回温泉まつりの総括と展望

(1)未来への種まき

「子ども神輿づくり」「宝塚音頭の練習」は4月からはじめました。

開催予定日の5月5日は緊急事態宣言が出ていたので6月に延期、さらに実際の開催日は7月25日になりました。祭り当日は多世代でブースを運営することを通じて、実行委員のメンバーは「祭りづくりの楽しさ」を体感しコミュニティで行事する意義を体感しました。その証拠に「次回も私も手伝う。友達も誘って」という声が上がっています。まちづくりの担い手となる次世代の育成(未来への種まき)へつながりました。

(2)「ナゾの湯のまち宝塚」

地元の漫画家細川貂々さんが書き下ろした“図解児童向け冊子”「ナゾの湯のまち宝塚」を小学校の授業で活用していただきます。地域住民や市民で宝塚温泉の歴史的事実を共有し、次世代へ「まちの記憶や履歴」を継承できます。子どもたちは歴史や文化、自然の恵みなど故郷に誇りをもち、自尊感情を育める。地域で育ててもらった感謝の気持ちは「自分たちのまちは自分たちで創る」という意識につながると確信しています。

(3)震災新旧住民でのまちの記憶

温泉の歴史を知る旧住民と震災後マンションに筆耕してきた新住民(約1万人)が温泉まつりを機会に協働でまちづくりを展開する可能性が生まれました。第6次総合計画」の「一小地域ごとのまちづくり計画」では重点課題として戸建エリアとマンションコミュ二ティの連携を課題として挙げており、この祭りはその課題への1つ答えとなっています。

第2回目開催にあたり・・・

地域の他の市民団体や店舗からも「2回目の祭りは是非参加したい!」という声が広がっています。市民発で地域の賑わいづくりを活性化という利益だけでなく、「地域への愛着と誇りを育む」という一致点で生活者として動き出しました。官民協働の未来型のまちづくりの土台作りがこの祭りで、拡大再生産ゆく展望も見えてきました。

祭りは、昨年は左岸で今年は右岸でやります。感染症がおさまる頃、武庫川をはさんで左岸と右岸でかつての旧温泉と新温泉が相乗効果で発展したように子育て世代のファミリーもカップルもおひとりさまも回遊して楽しめる祭りに成長することを願っています。

ご支援よろしくお願いします。